読書メモ
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『犬は勘定に入れません』コニー・ウィリス/大森望・訳(早川書房)
SFは苦手なのですが、これはSFだけでなくミステリやコメディの要素がふんだんにあると聞いて興味を持ちました。
しかしよく考えたらわたしは、翻訳モノは苦手だった……。
訳がどうとかじゃなくて、欧米人の感覚が馴染まない。え、そこでそういう行動に出るの? 軽い違和感を感じるシーンがいくつかあって、微妙に消化不良。軽い違和感ってのがクセモノで、そこまで気にならないんだけど、でもその違和感が拭えないまま読み進むとまた違和感が発生して、と積み重なっていくことで、次第にストレスを感じるのです。

違和感ありまくりだと返ってどうでも良くなって気にならなくなるのになぁ。

だけど、つまらなかった訳では決してありません。
物語の収束は実に見事。伏線はまさしく伏線と呼ぶにふさわしく、読み終わって伏線の意味が分かると、ああ、そうだよ! ヒントは何度も出ていたじゃん!! と悔しくなると同時に、その手法の見事さに感動します。盲点を突くって、こういうことを言うんだなぁ。

コメディとしても一級で、主人公たちがあくせくと、歴史を是正するために奔走するさまは笑いを誘います。怒涛の展開。徒労。絡み合う謎。失敗。後悔。そして最後のどんでん返し。
どれをとっても面白いです。

予定調和をありがとう。
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