読書メモ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:--| スポンサー広告| トラックバック(-) コメント(-)
「wonder wonderful 上・下」河上朔(イーストプレス)
購入履歴からamazonさんに薦められて買ってみました。いつもはそんなに簡単にamazonさんを信用しないんですが、あらすじでもう面白そうな雰囲気だったので。

主人公のこかげは27歳で、ごく普通の社会人。だけど妹のひなたは度々異世界へ行ってしまう体質の持ち主。異世界の国ディーカルアが危機にあるたびに呼ばれ、落ち着くと戻ってくるようです。ディーカルアの王太子を助け、後に国王となった彼と恋人関係にあったりして、すっかり異世界への旅に馴染んでいます。
こかげはいつも妹の異世界旅行の話を楽しく聞いていたけれども、自分には縁のない世界だと思っていました。
ところがある日、こかげは異世界で熱を出し苦しんでいる妹の夢を見ます。夢というにはあまりにリアルな夢に、いてもたってもいられなくなったこかげは、ひなたのところへ行きたい、と強く願います。そうしてディーカルアへ渡ってしまうのです。
ディーカルアで妹は国王の婚約者として皆から敬愛され、護られていますが、妹のために飛び込んだこかげは、反対にひどく冷たい仕打ちを受けます。誰からも歓迎されず、厳しい視線を投げかけられるばかり。それには理由があって……。

web小説の書籍化ということで、小説自体は著者のサイトで今でも読むことが出来ます。
なのでわざわざお金を払って買わなくても良いんですが。個人的に紙媒体の方が好きなので、一冊1,300円でも買ってしまうのでした。買ってよかったと思います。
つか今までWeb小説って全く視野の外だったのですが、案外面白い作品があるものなのですね……。侮っておりました。編集者や校正を通さずに描かれた作品でも、面白いものは面白いのか。

もう、あらすじにもある設定だけでもう面白いってわかる気がします。妹側が主人公な話なら腐るほどありますが、その姉というのが面白い。27歳というある程度大人の女なので、向こう見ずな行動をしたり感情で走ったりしないところも見所です。そして、行った先の異世界で全く歓迎されないというのも、珍しくはないですけど、面白いですね。
ディーカルアを救った女神の姉としてやってきたのに歓迎されない。もちろんこかげは歓迎されたくて行ったわけではなく、妹を助けるためだったので、歓迎されなくても、何か理由があるのだろう、と妹が元気になったら帰るつもりでいるんですが。

そんな針のむしろ状態から逃れて、こかげが町へ下りたあたりから話が動き出します。呑気亭の人々がみな良い人過ぎて、一章とのギャップがすごい。なんかうまくいきすぎて胡散臭いくらいですが、まあそれも面白かったです。十二国記一作目のように救われたと思ったらまた裏切られる、ということにはならないので読者には優しいです。安心して読める感じが。

その他にも突っ込みどころもない訳じゃないんですが、全体として上手くまとまっていて、かなり読ませます。面白かったです。

特に下巻、王宮のみながこかげを認め、祭りとその裏の計画を盛り上げていく様は読んでいてとてもわくわくしました。仕事をしている社会人は強いです。こかげさんの姿勢は見習いたいものがあります。

んでもってもちろんロマンス要素も良いのですよ。はじめは最悪の出会いで、いがみ合っている二人がだんだん近付く様は、王道とはいえ、やはりニヤニヤさせられますね。よいです。

うーん、この人の描く話なら、妹さんを主人公にした話も面白いんじゃないかな。読んで見たい気もします。たぶんないでしょうが。


wonder wonderful 上wonder wonderful 上
(2008/09/13)
河上 朔

商品詳細を見る


wonder wonderful 下wonder wonderful 下
(2008/09/13)
河上 朔

商品詳細を見る
スポンサーサイト

  

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。