読書メモ
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amazonnさんを信じてたのに
今ハマってる「身代わり伯爵」の新刊が早く読みたくてamazonさんに予約してたのに、まだ届きません。
28日にフライングゲットして感想書いてるblogがたくさんあるのに。
なぜにわたしのところに届かないのだ。わたしがamazonさんに毎月いくら貢いでいると思ってるんだ。くそう。
広島はド田舎だから発売日から1、2日ずれるから、amazonさんに賭けていたというのに。明日以降になるんだったら、もはや広島のリアル書店で買ったほうが早そうな気がしてきました。
もう読んだってひとがちと羨ましいです。ま、読んだら読んだで「続きを今すぐ持ってこーい!!」状態になりそうな気がしますが。うーん。


以下自分メモ

■10月に買う予定の本■
10/1 「身代わり伯爵の告白」清家未森
10/2 「めだかボックス 1巻」暁月あきら
10/9 「@Full Moon 2巻」真東砂波
10/10 「キノの旅 XIII -the Beautiful World-」時雨沢恵一
10/10 「さよならピアノソナタ encore pieces」杉井光
10/15 「死神姫の再婚 -孤高なる悪食大公-」小野上明夜
10/15 「藍より甘く」一穂ミチ
10/15 「迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く」林亮介
10/19 「はつ恋」榎田尤利
10/16 「楽園のトリル 7巻」藤田麻貴
10/23 「きのう何食べた? 3巻」よしながふみ
10/24 「カルバニア物語 12巻」TONO
10/26 「ヱデンズ ボゥイ 19巻」天王寺きつね
10/29 「空ちゃんの恋 ~お振るいあそばせ!~」鈴木有布子
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「身代わり伯爵の失恋」清家未森(ビーンズ文庫)

「今日はしないって言ったこと。撤回してもいいですか?」
 途端、めそめそした気分は吹き飛んだ。瞬時に涙も止まり、ミレーユは慌てふためいた。
「えっ……!? いや、それはちょっと、困るっていうか……、だ、だめよ!」
「駄目ってことは、嫌ではないってことですよね」
「な……、どういう解釈……っ」
「嫌なんですか?」
 固まるミレーユに、内緒話でもするように声を落として彼は続ける。
「嫌じゃないなら、目を瞑って」


身もだえしたくなるほど王道をいくラブ&ファンタジー第8弾。

今回、かつてないくらいに糖度が高くてどうしようかと思いました。
開き直った殿下の破壊力が凄まじいです。これまでの彼なら、ミレーユに駄目と言われた時点で引き下がっていたでしょう。それなのに上記の会話ですよ!! 
なにこの強引さ。しかもその後さりげな~く目を閉じさせるんですよ。もうこのシーン身もだえしまくりでした。いいぞ、殿下! もっとやってくれ!! でもって殿下がここまでやってんのに、それをかわして逃げきれるミレーユが逆にすごいよ。

全体の4分の1くらいイチャラブパートだったような。甘い。読みながらゴロゴロと悶えたくなるシーンが多くて、たいへん楽しく読みました。
もちろん、シリアスもギャグもバランスよく織り込まれているので、甘すぎないところが好きです。いや、甘々でもオッケーですけどね。

しかし、ミレーユを助けるため、一人飛び出したリヒャルトは格好良いけれども、誰か止めろよ、と思わないでもないです。リヒャルト以外に助けにいける人がいない、そして国としてもミレーユを見捨てるわけにはいかない、という設定付けがちゃんとなされているから、この展開は必然ではあるんですが。
でも、自分が死んだら国の大事にかかわるという自覚が足りないように見えます。支持している貴族や帰還を待ち望む国民、そうして今まで彼をかくまっていたアルテマリス王国にまで失望させてしまうようなことになったらどうするんだ。もう少し慎重に行動してもらいたいものです。
そういうことをすべて投げ出せるほどミレーユが大事だっていう甘々ぶりは、乙女的には萌えるんですが、大人的思考回路で読むと少し引っかかります。まあ、この流れがルドウィックの台詞に現実味を持たせているのですが。

なので、想いを自覚したミレーユが身を引いたのにはすごく納得してしまいました。
ただ、身を引いて国に帰るんじゃなくて、さらに敵の手中へ飛び込んでいくところが、もうぶっ飛んでますけど。本当に、どんだけ行動力があるの。


身代わり伯爵の失恋 (角川ビーンズ文庫)身代わり伯爵の失恋 (角川ビーンズ文庫)
(2009/07/01)
清家 未森

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「wonder wonderful 上・下」河上朔(イーストプレス)
購入履歴からamazonさんに薦められて買ってみました。いつもはそんなに簡単にamazonさんを信用しないんですが、あらすじでもう面白そうな雰囲気だったので。

主人公のこかげは27歳で、ごく普通の社会人。だけど妹のひなたは度々異世界へ行ってしまう体質の持ち主。異世界の国ディーカルアが危機にあるたびに呼ばれ、落ち着くと戻ってくるようです。ディーカルアの王太子を助け、後に国王となった彼と恋人関係にあったりして、すっかり異世界への旅に馴染んでいます。
こかげはいつも妹の異世界旅行の話を楽しく聞いていたけれども、自分には縁のない世界だと思っていました。
ところがある日、こかげは異世界で熱を出し苦しんでいる妹の夢を見ます。夢というにはあまりにリアルな夢に、いてもたってもいられなくなったこかげは、ひなたのところへ行きたい、と強く願います。そうしてディーカルアへ渡ってしまうのです。
ディーカルアで妹は国王の婚約者として皆から敬愛され、護られていますが、妹のために飛び込んだこかげは、反対にひどく冷たい仕打ちを受けます。誰からも歓迎されず、厳しい視線を投げかけられるばかり。それには理由があって……。

web小説の書籍化ということで、小説自体は著者のサイトで今でも読むことが出来ます。
なのでわざわざお金を払って買わなくても良いんですが。個人的に紙媒体の方が好きなので、一冊1,300円でも買ってしまうのでした。買ってよかったと思います。
つか今までWeb小説って全く視野の外だったのですが、案外面白い作品があるものなのですね……。侮っておりました。編集者や校正を通さずに描かれた作品でも、面白いものは面白いのか。

もう、あらすじにもある設定だけでもう面白いってわかる気がします。妹側が主人公な話なら腐るほどありますが、その姉というのが面白い。27歳というある程度大人の女なので、向こう見ずな行動をしたり感情で走ったりしないところも見所です。そして、行った先の異世界で全く歓迎されないというのも、珍しくはないですけど、面白いですね。
ディーカルアを救った女神の姉としてやってきたのに歓迎されない。もちろんこかげは歓迎されたくて行ったわけではなく、妹を助けるためだったので、歓迎されなくても、何か理由があるのだろう、と妹が元気になったら帰るつもりでいるんですが。

そんな針のむしろ状態から逃れて、こかげが町へ下りたあたりから話が動き出します。呑気亭の人々がみな良い人過ぎて、一章とのギャップがすごい。なんかうまくいきすぎて胡散臭いくらいですが、まあそれも面白かったです。十二国記一作目のように救われたと思ったらまた裏切られる、ということにはならないので読者には優しいです。安心して読める感じが。

その他にも突っ込みどころもない訳じゃないんですが、全体として上手くまとまっていて、かなり読ませます。面白かったです。

特に下巻、王宮のみながこかげを認め、祭りとその裏の計画を盛り上げていく様は読んでいてとてもわくわくしました。仕事をしている社会人は強いです。こかげさんの姿勢は見習いたいものがあります。

んでもってもちろんロマンス要素も良いのですよ。はじめは最悪の出会いで、いがみ合っている二人がだんだん近付く様は、王道とはいえ、やはりニヤニヤさせられますね。よいです。

うーん、この人の描く話なら、妹さんを主人公にした話も面白いんじゃないかな。読んで見たい気もします。たぶんないでしょうが。


wonder wonderful 上wonder wonderful 上
(2008/09/13)
河上 朔

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wonder wonderful 下wonder wonderful 下
(2008/09/13)
河上 朔

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「身代わり伯爵と伝説の勇者」清家未森(ビーンズ文庫)
身代わり伯爵シリーズ短編集。いやー面白かった!
本編がちょっとシリアス調になってるので、箸休めになってよいですな。
個人的には書き下ろしの「薔薇園の迷い子」が好きです。

「運命の鏡」
「結婚」直後のお話。のぞくと運命の相手が見えるという秘密の鏡。その真相を確かめたくて鏡を見に行ったセシリアは、そこで大事な日記を落としてしまい……。
ツンデレ殿下大爆発です。可愛いなぁ。可愛いなぁ。そして隙あらばいちゃつく主役カップルがたいへんよろしい。「本物」になる鏡もお約束で素晴らしいですね。

「伝説の勇者」
「挑戦」前の話。領地に出る魔物退治にフレッドが暴走!
フレッドに振り回される周囲の人々がたいへん愉快です。とくにマリーが一番その被害を受けているような。変人の気に当てられつつも懸命な彼女が可愛かったです。ところで、4番目に好きな名前って言ってましたけど、上位3人が良く分かりません。リディエンヌさまとミレーユは分かるけど、あと一人は? もしかして自分のことではあるまいな。

「秘密のデート」
「決闘」の後半あたりの挿話。ミレーユとヴィルフリートの間違いだらけのデート編。
超お約束・手紙の入れ間違いと想い人を勘違い、の二重苦に気が付かないまま、それでも仲良く二人で城下を歩くさまがたいへん良かったです。ヴィルフリートさま可愛いなぁ。あと殿下に嫉妬してミレーユを問い詰めるリヒャルトも可愛い。しかし青薔薇騎士団はなぜミレーユの男装に気付かない……。お約束だからか。

「薔薇園の迷い子」
聖誕祭前のひととき。ミレーユは王太子とリディエンヌのお茶会に招かれ、二人の馴れ初めを聞く。ジーク視点の過去編。
今回一番好きな短編。これまたお約束な、好きになってはいけない相手に惹かれてしまう、ってとこがもう! ニヤニヤしっぱなしでしたよ。つか、リディエンヌさまの性格がとても素敵で惚れそうです。彼女のハーレムに入りたい。切実に。
しかしメインの二人の恋よりもニヤニヤしてしまったのが、リヒャルトの言動。ミレーユと出会う前の淡白さがたまりません。正確にはその後の変化とのギャップが。

お茶会に誘われたら、相手にお菓子を食べさせてやって楽しめば良いのに、とジークに言われて、

「へえ……。楽しいんですか、それって」

とか言ってた男が、ミレーユにはしょっちゅう手ずからお菓子を食べさせているこの事実をどうしてくれよう!!
その上「決闘」では、

「あなたにお菓子を食べさせるのは俺の趣味なんです」
「ここしばらくやっていないので、鬱屈がたまって……」

とか言ってやがるんですよ! アンタ、ミレーユに会ってから変わりすぎだろう!

「求婚」でミレーユが回想して、お菓子を食べさせてくれるとき、指が唇に触れるのを、わざとじゃないと分かっていてもドキドキしてしまった、とか描いてますが、わざとだから、それ。他意ありまくりだから。気付けよ!!

いやもう、たいへん楽しいですね。この小説。大好きです。

どうでもいいけど、登場人物紹介のページがおかしいよ。「潜入」「求婚」と逆なんじゃ?


身代わり伯爵と伝説の勇者 (角川ビーンズ文庫)身代わり伯爵と伝説の勇者 (角川ビーンズ文庫)
(2009/05/01)
清家 未森

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蔵書整理中
今の家に引っ越してきてから2年になろうとしています。
その間、ずっと懸念だった本の整理に最近ようやく着手しました。
本棚にあふれ、押入れからもあふれ、ちょっとこのままじゃまずいんじゃないかと思ってましたが、しかし蔵書が半端じゃないので、その取捨選択もなかなか終わりません。
残しておきたい本と、もう手放しても良いや、と思える本を分けるだけで2週間掛かってしまいました。つい読んじゃうんだよね……。

壁一面本棚を作ったので、以後、この棚からあふれたら即、処分する! と心に決めています。
2歳児な娘が大きくなったときに、見られても恥ずかしくない本棚にしたいものです。

が。
すでに今ある本だけで棚からあふれているこの事実をどうしてくれよう。
更に、本が大量に減ったので、ついつい読んだことないシリーズとかに手を出して、ハマって買い揃えたりしているので、一向に減りません。

さらに絞り込まねばならないのか……。
本当にもう、誰だよこんなに本買ったバカは。
「身代わり伯爵の求婚」清家未森(ビーンズ文庫)
鈍すぎる人々が繰り広げる王道ラブファンタジー第7弾。
アルテマリス編も面白かったですけど、シアラン編に入ってからは面白さが更に上がって、本当に読むのが楽しいです。楽しすぎるので一人焦らしプレイでじっくりゆっくり読んでいます。ああ幸せ。

自分の考えにいっぱいいっぱいなあまり、男装で潜入してるという意識すら忘れて周囲に悩みを相談するミレーユがものすごく奇異でした。ここまで素を出しまくってるのに、なぜ第五師団の面々は気付かないのでしょうか。鈍いにもほどがあります。副長のが普通だと思うのですが……。シアランでは女性の短髪はそれくらいありえないということでしょうか。女性の短髪は姦淫の刑罰とありましたけど、そんな勘繰りをしない副長は紳士だと思います。

さて、今回もラブパートがたいへん愉快でした。特に序盤。式典の夜のことを詳細に責めるミレーユの男気に感服です。自ら赤裸々に語ってるところが本当に男前。
そうか……「潜入」で問題のシーンは、わりと淡白な描写でしたが、実は30秒にも渡っていたんですね。へーえ。
窒息しそうだったとか、ぼーっとなったとか。行間でそこそこ濃厚なやり取りがあったみたいで、このシーン読んだあとにもう一回「潜入」を読み返すと、もうニヤニヤが止まりません。

個人的には、このシーン、何しに来たんだリヒャルト、と思ってるんですが……。危険をおして敵中に潜入したクセに、ミレーユと痴話喧嘩だけで終わってるんですが。大事な御身で、そんな迂闊な行動がアリなんですか。ホントはミレーユを無理やり追い返すつもりだったんでしょうけど……。詰めが甘いよ、詰めが。

後半ラブパートもなかなか見もの。タイトル「求婚」てホントだったよ……と吃驚。いつもちょっとタイトルと微妙にズレた内容なので、今回もタイトルを信用していませんでした。ま、本人には通じてないみたいですけどね。あれだけ言われて気付かないって、どんだけ鈍いんだ、ミレーユ嬢。


身代わり伯爵の求婚 (角川ビーンズ文庫)身代わり伯爵の求婚 (角川ビーンズ文庫)
(2009/01/31)
清家 未森

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「身代わり伯爵の潜入」清家未森(ビーンズ文庫)
行動力ありすぎですよ、ミレーユさん。
無自覚天然娘が大暴走する王道ラブコメ第6弾。相変わらずシリアスとギャグとラブパートのバランスが素晴らしい。

今回ちょっと読んでて意外だったのが、ミレーユが何もできないところ。
剣も乗馬もダメ。学力もナシ。最近の少女レーベルの主人公にしては珍しいくらい何も出来ませんね。逆にびっくりしましたよ。
昔はこういうタイプのヒロインが王道だったなぁ、そういえば。

シアラン騎士団に潜入しても、ほぼ天然のまま無防備すぎるくらい素で行動しているミレーユですが、それがバレていない理由付けが上手いなーと。ほんと、演技力も皆無なクセに、よくもまあ潜入しようとか思いつくものです。ちょっとは周りの苦労を慮れ。リヒャルトがちょっと可哀想になってきましたよ?

そんな彼もやってくれましたが。ええ、何度も読み返してニヤニヤしてしまいましたよ。OK! ありえないくらいニブいミレーユには、そのくらいしてやらないとね!
今回ラブ度少なめだなーと思ってましたが、ページ数ではなく質ですね! あー楽しかった。ミレーユさんも頑張って復讐に走ってもらいたいものです。くくく。


身代わり伯爵の潜入 (角川ビーンズ文庫)身代わり伯爵の潜入 (角川ビーンズ文庫)
(2008/10/01)
清家 未森

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「身代わり伯爵の脱走」清家未森(ビーンズ文庫)
あざといくらいに王道を行くラブ&ファンタジー第5弾。
公爵令嬢であることが内外にバレてしまったミレーユ。シアラン公国からの縁談をどう切り抜けるのか。因縁ある相手にリヒャルトはどう出るのか。急展開のわりに相変わらずなギャグ要素も脱線しない程度に盛り込んで、読みやすさ満点でした。

巻を追うごとに面白くなっていきますな、このシリーズ。すばらしい。
なんと言っても主役カップルがくっつけば何もかも上手く行くように練られた乙女設定が凄い。
アルテマリス側には、二人の仲に本気で反対な人はいないところが良いですね。
あなたにはふさわしくないわ、とかいうライバルが出てこないところが好き。みんなから応援されてるんだぜ……。ほのぼのするじゃないか。
ミレーユのような破天荒な下町娘も受け入れる、アルテマリス王宮の懐の深さに脱帽です。

当の二人が、各々心を決めればあとはハッピーエンドまで一直線なんだろーなー。
ま、そう簡単にはいかないんでしょうが。

しかし、ルーディお姉さまが危惧した展開にならなかったのがとっても残念です。せっかく二人きりだったのに! もうちょっと押せよ! 寝てから行動するなー!!!


身代わり伯爵の脱走 (角川ビーンズ文庫)身代わり伯爵の脱走 (角川ビーンズ文庫)
(2008/07/01)
清家 未森

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「翼の帰る処2 鏡の中の空 上・下」妹尾ゆふ子(幻狼ファンタジアノベルズ)
そんなわけで、気付いたら続編に手を伸ばしていました。
さわりだけ読むつもりが、いつのまにか上巻を読み終わり、今度こそさわりだけ、と下巻を開いたら、もう本が閉じられなくなって困りました。眠い! でも読みたい!!
睡眠時間を大幅に削られてしまいました。 でも面白かった、面白かった、面白かったー!! あーもう大満足。

虚弱体質で、そこそこ貯蓄できたらすぐさま隠居したい、と節に願っているヤエト先生が、どんどん夢から遠ざかって重用されてしまう、哀れみと笑いを誘うファンタジー第2弾。

何かあればすぐ倒れ、熱を出し、隠居したい面倒くさいいっそ死にたいと言っているくせに、生真面目で有能すぎるのが彼の不幸でしょう。皇女からは絶対に失えない唯一無二の腹心と全幅の信頼を寄せられ、部下からは頼られ、左遷された平の尚書官だったはずが、気付けば皇帝に「我が友よ」とか(嫌がらせだけど)言われて、怒涛の大出世。
周囲から見れば羨まれ嫉まれるほどの幸運なんでしょうが、ヤエトにとっては大迷惑。叙爵シーンはたいへん楽しく読みました。
身に余る栄誉を与えられたはずの本人の感想は「死にたい」ですからね。本当に可愛そうです。ニヤニヤ。

そのくせ、与えられた役割を実に見事にこなしていきます。ただの平民が大出世したのだから、いろいろ戸惑ったり失敗することもあるだろうと思ってたんですが、ちゃんと役割に適した対応をしているところが本当に凄い。
いつ死んでも良いと考えているために無駄に勇敢だし、体面とか常識とかに無頓着なのでいつでも泰然としている(ようにに見える)し、表情に乏しいから内心の葛藤や困惑が外から推し量れないので、いつも冷静に見えるし、生真面目な性格なので私利私欲にはぜったい走らないし。洞察力は鋭いし、判断は的確だし。この人、病弱でさえなかったらホントに完璧人間か?

さらに今回は予言者から「救い主」とまで言われてしまいました。
こんなに病弱なのに、どうやら世界を救わなくてはならないみたいですが、大丈夫なのでしょうか。彼の心労を思うと心配です。ニヤニヤ。


ところでこのシリーズ。皇女とヤエトが、ラブ方面に進展する要素はあるのでしょうかねぇ?
なんとなくフラグが立っているような、立っていないような……。身分的には釣り合うようになってしまったので、可能性はないわけじゃないと思うんです。
でも22歳も年齢差がある上に、ヤエトにそんな気概がないので、ぜんぜん予想がつきません。皇女の方は多少意識してる面もあるみたいですけど、彼女から迫るってのも想像がつかないしなぁ。

いづれにせよ、続きがものすごく楽しみです。


翼の帰る処〈2〉鏡の中の空〈上〉 (幻狼ファンタジアノベルス)翼の帰る処〈2〉鏡の中の空〈上〉 (幻狼ファンタジアノベルス)
(2009/07)
妹尾 ゆふ子

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翼の帰る処〈2〉鏡の中の空〈下〉 (幻狼ファンタジアノベルス)翼の帰る処〈2〉鏡の中の空〈下〉 (幻狼ファンタジアノベルス)
(2009/08)
妹尾 ゆふ子

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「身代わり伯爵の決闘」清家未森(ビーンズ文庫)
乙女の夢が大暴走な王道ラブコメ第4弾。楽しすぎる。
前作「挑戦」のラストが不穏当だったのですが、予想していたようなシリアスな展開にはならず、今回もミレーユはドタバタと王宮を駆け回っています。

王太子の婚約者リディエンヌたちと、なぜか乙女劇団を立ち上げて、団長を任されてしまったミレーユが奔走する話。ところどころにシリアス展開を匂わせながらも、バランスよくギャグパートもラブパートも織り交ぜて、気付けば一気に読んでしまいました。

時々フレッドのフリもしているけど、基本、ミレーユとして動き回っているので、既刊と比べるとなんだか彼女が生き生きしているように見えました。女の子同士でわいわいやっている所がたいへん和みます。シャロンの脅しも素晴らしいです。

このシリーズ、イヤな女の子が出てこないところが好きです。
ミレーユは公爵の娘で、現国王の姪ですが、下町パン屋の娘として生まれ育っているので、貴族としての素養はゼロ。なのに、彼女を見下す人が周りにいないのが良い。ちょっとご都合主義な感じですけど、ラノベだしね。難しいこと考えないで楽しく読めるの魅力なのです。

んでもって相変わらず隙あらばいちゃつく主役カップルが楽しすぎる。良い所で入る邪魔。無自覚に危うい台詞を言うミレーユと、自覚的にきわどい台詞を言ってるのに、鈍感娘に華麗にスルーされるリヒャルトの、なかなか進展しないラヴが、ごろごろ悶えたくなるくらい楽しいです。

次巻あたり、リヒャルトの秘密が開かされて、二人の仲も進展するのかな。


身代わり伯爵の決闘 (角川ビーンズ文庫)身代わり伯爵の決闘 (角川ビーンズ文庫)
(2008/04/01)
清家 未森

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「翼の帰る処 上・下」妹尾ゆふ子(幻狼ファンタジアノベルズ)
帝国の尚書官ヤエトは病弱で厭世的。夢の隠居生活のため何事にも大きくかかわらず生きていくつもりが、生真面目な性格のためについ余計なことをして、どんどん隠居から遠ざかっていく話。

左遷された北領の地で地味に暮らすつもりが、それまで放置区だった北領に皇帝の末娘が太守としてやってきたために、その副官を任じられ、背負わなくて良い苦労を重ねていくヤエトが哀れでたいへん面白いです。
政治に疎い北領の民と帝国の騎士団たちとに挟まれて中間管理職的苦労を一身に受け、面倒くさい、死にたい、隠居したいと悩んでいるわりに、持ち込まれるゴタゴタを上手に解決してしまうので、彼の苦労はいや増すばかりです。
次第に北領の民からも太守の皇女からも信頼され、なくてはならない存在になっていきます。彼の夢とは裏腹に。

作中でなども倒れたり発熱したり吐いたり寝込んだりしているのに、病を押しても働いてしまうその性格が問題だと本人も自覚しているところが余計に哀れ。出世がこんなに可哀相な主人公もそういないと思います。

続編が出ているので、そちらも早く読みたいです。


翼の帰る処 上 (幻狼ファンタジアノベルス S 1-1)翼の帰る処 上 (幻狼ファンタジアノベルス S 1-1)
(2008/10/31)
妹尾 ゆふ子

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翼の帰る処 下 (幻狼ファンタジアノベルス S 1-2)翼の帰る処 下 (幻狼ファンタジアノベルス S 1-2)
(2008/11/28)
妹尾 ゆふ子

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「追想五断章」米澤穂信(集英社)
古書店アルバイトの芳光は、ある日、父の書いた小説を探して欲しいという依頼を受ける。報酬に惹かれて始めた短編探しだが、探し当てた短編に触れ、その描かれた事情を知るうちに、芳光は次第に自らの境遇をつよく意識させられることになる。5つのリドル・ストーリーと22年前の事件の関係が明らかになるにつれ、芳光は一つの決断を得る   

米澤穂信らしい小説でした。雰囲気は「ボトルネック」や「さよなら妖精」に近いです。「古典部」や「小市民」シリーズが好きな方にはオススメしませんが、前者が好きな人にはオススメです。わたしはたいへん面白く読みました。

たぶん、わたしが最初に読んだリドル・ストーリーは、北村薫の「朝霧」の中じゃないかと思います。んで、この結末を描かない物語形式は、たいてい、悲劇で終わるように読み取るのが正解っぽく書かれているという印象を持ってしまっているのですが、偏見でしょうか。悲劇じゃないほうが好きだけどなぁ。

しかし米澤氏はほんとうに小説が上手いですね。入れ子になった話が見せる物語の別の側面と、その見せ方がほんとうに上手い。描かれなかった最後の一行をどう捉えるか、それが事件の真相を浮き彫りにするさまが実に見事だと思いました。

これからもこの作家さんの新刊は追いかけていこうと思いました。


追想五断章追想五断章
(2009/08)
米澤 穂信

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「身代わり伯爵の挑戦」清家未森(ビーンズ文庫)
男装ドタバタ王宮ラブコメ第3弾。なんつー乙女のための物語ですなぁ。素晴らしい。
設定がもう乙女乙女していて、よみながらニヤニヤしてしまいます。

今回は兄のフレッドの身代わりではなく、ミレーユとして王宮に出入りしているので、女の子同士の会話がたいへんか可愛らしいいです。王女セシリアの乙女日記がまたぶっ飛んでいて素晴らしい。素で読めずに斜め読みしてしまいましたよ。なんつー妄想全開か。

この乙女日記を偶然拾ってしまったためにセシリアに目をつけられ、彼女の侍女として軟禁されてしまうミレーユ。隣国シアランの政治的陰謀もちょっぴり絡んで、今後はシリアス展開かな? 王女の素性が明らかになったおかげで、リヒャルトの事情もなんとなく読めてまいりました。この人、ヘタレなんじゃなくて、抱えている事情のために、ミレーユに手を出すのを自制している、という感じです。そんなのすっとばしてさっさといちゃいちゃしてくれよ、と思うんですけどねー。

しかしこの鈍い展開がまたたまりません。良いところで入る邪魔。邪魔が入らないときは自制。もどかしくてジタバタさせられますが、そのぶんじっくり楽しませてくれます。うーん王道ってスバラシイ。


身代わり伯爵の挑戦 (角川ビーンズ文庫)身代わり伯爵の挑戦 (角川ビーンズ文庫)
(2007/12/01)
清家 未森

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「トーマの心臓」森博嗣・萩尾望都(集英社)
実は萩尾望都を読んだことがありません。つか、いわゆる24年組のマンガを読んだことがありません。一冊も。面白いんだろうな、とは思いますが今のところ読む気はないです。
でもこれは森博嗣がノベライズなので発売日に迷いなく購入。そして買ったその日のうちに読みました。物語の舞台が日本だったりと原作と違うところもあるらしいのですが、原作未読なので何ともいえず。でも森博嗣ファンなわたしとしてはは大満足な一冊でした。面白かった! 原作ファンがどう捉えるかは知りません。

あまりに有名なマンガなのであらすじを書くことに意味を見出せませんが、一応まとめると、死んだ下級生とそっくりな人間が転校してきたことで、その死の謎が明らかになる話? この、死んだ人とそっくりな人が関係者の前にやって来るって展開はけっこういろんな物語に見受けられるので目新しくないと思うのですが、原作が描かれたころは珍しかったのかな。その辺の背景が分かるともっと楽しく読めるのかもしれません。興味ないけど。

この小説では主人公はオスカーで、彼の一人称で話がたんたんと進みます。ユーリの葛藤みたいな描写は森博嗣らしくさらっとしていて、わたしはそこが好きです。ユーリの過去に何があったのかも直接説明しているシーンは何処にもありません。一見突放して物事を見ているようなところがたいへん面白かったです。原作とどれくらい違うのか興味はあるので、いつか機会があったら(歯医者の待合室に置いてあるとか、誰かが無理やり貸してくれるとか、そのくらい消極的なんですが)読んでみたいものです。


トーマの心臓 Lost heart for Thoma (ダヴィンチブックス)トーマの心臓 Lost heart for Thoma (ダヴィンチブックス)
(2009/07/29)
森博嗣/萩尾望都(原作)

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「身代わり伯爵の結婚」清家未森(ビーンズ文庫)
1巻を試しに読んでみて気に入ったこのシリーズ。読み終わってすぐさま既刊を全部買い揃え、わくわくしたり、ごろごろ悶えながら少しずつ読んでます。ああ、面白いとわかっている積読本があるのは幸せだなぁ。

下町パン屋の娘ミレーユが、双子の兄フレッドのぶっ飛んだ行動のために、兄の振りをして王宮を走り回るドタバタコメディ。
今回、タイトル「結婚」とあるのに作中誰も結婚しないので、それはどうかと思うんですが。あえて言うなら「結婚騒動」とか「婚約騒ぎ」とか「肝試し」ではないでしょうか。でも話は面白かったです。
ベタな展開が最高。

ミレーユは実は公爵の娘で、先に事情を知り公爵家の正式な息子となっているフレッドは王女セシリアの近衛団長。ふだん下町で暮らしているミレーユには雲の上の存在ばかりで、とても兄の真似などできそうにない感じなんですが、やると決めたらやる、という無駄に男らしい性格のため、今回もとことん頑張ってました。

んでもって事情を知ってる護衛役のリヒャルトとのラブコメパートがたいへん愉快です。
亀より遅々として進まない二人の仲がこのシリーズの最大の見所。ものすごくニブいミレーユの言動はある意味最強。自覚なく危うい台詞を言いまくるので、その言動に振り回されている感のあるリヒャルトがたいへん哀れです。

脇を固めるキャラもみんな個性豊か。ツンデレキャラな王女セシリアは、ツンなときの言動が激しすぎるし、王太子とその婚約者の性格も好きです。フレッドに求婚してるはずのシルフレイアも良いキャラです。読んでてすごく楽しい。

はやく続きを読まねば。


身代わり伯爵の結婚 (角川ビーンズ文庫)身代わり伯爵の結婚 (角川ビーンズ文庫)
(2007/07)
清家 未森

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「俺の妹がこんなに可愛いわけがない 4巻」伏見つかさ(電撃文庫)
3巻読んだ時に、このハナシはもうこれ以上引っ張れないだろう、と思ってましたが4巻が出たのでビックリしました。2、3巻がほぼ1巻のテンプレに沿って展開していたのでちょっと飽き飽きした面もありましたし。

で、こうなるわけですね。新展開にはビックリです。
つかラスト。「先輩」と呼びかけたのが誰なのか、文章での説明はなかったのがラノベ的でたいへんよろしいですね。イラストあってのラノベだなぁとつくづく感心しました。

個人的には、イラストに頼らない、文章だけで勝負してくれる小説のほうが好きですけど。イラストがなくても買うだろうな、と思うシリーズも沢山ありますが、この小説に関してはイラストがなかったら買ってないだろうなー。そんなに好きな絵師さんじゃないんですけど、小説と上手くあっていて、売るための戦略が露骨に見えるところが好きです。

5巻の展開は読者アンケートに委ねられるようですが、どう動くのか楽しみです。


俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈4〉 (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈4〉 (電撃文庫)
(2009/08/10)
伏見 つかさ

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「龍の花わずらい 7巻」草川為(花とゆめコミックス)
砂漠のオアシスを護る竜の力を持つ娘と、その許婚二人をめぐる三角関係ロマンスもこの巻でおしまい。きれいなラストでした。個人的には逆のカップリングを支持してたんですが。そっちかよー、えー、なんでーと思いましたが。

こういう三角関係を扱ったハナシはあんまり好きではないです。主人公のどっちつかず振りを見ているとイライラしてしまうのです。本命はAだけど、Bの優しさにちょっとよろめきそう、みたいな展開になると、もう読んでるのがバカらしくなるのです。

その点、このマンガはバランスよく主人公のよろめきを描いているんじゃないかと思います。クワンの葛藤もルシンの懸命さも納得できるかたちでまとめられていたなぁ、と。

侍女ルピナの恋の顛末も良かったです。かんたんに上手くはいかないところが。


龍の花わずらい 7 (花とゆめCOMICS)龍の花わずらい 7 (花とゆめCOMICS)
(2009/08/05)
草川 為

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「夫婦も10年やってれば」とぽすけ(サンマーク出版)
だらだら毎日が好きでほぼ日参しています。んで、とぽすけ氏の本は全部買ってます。好きです。「だらだら毎日」の二人が10年どんな風に夫婦として過ごしてきたのかが、ネタ満載で書かれています。面白かった。

いちばん好きなのは奥様が家出するエピソード。冗談みたいにさらっと書かれていますけど、旦那様のエッセイを読んだら、けっこう大きなエピソードでビックリしました。旦那様の慌てているだろうに冷静な対応がなんだか格好よかったです。

わたしもときどきふらっと何処かに行きたくなりますが、実際やったことは一度もないです。この本読んでたら、一回くらいそんなことしても良いんじゃないか、と思ってしまいました。
2歳児な娘を放って行くわけにはいかないので、しませんけれどね。


夫婦も10年やってれば夫婦も10年やってれば
(2009/07/20)
とぽすけ

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「身代わり伯爵の冒険」清家未森(ビーンズ文庫)
駆け落ちした双子の兄に代わって、下町育ちの少女が男装で王宮を駆け回るドタバタコメディ。多少ラブあり(か?)。

なんとなく気になりつつ放置していたシリーズ。ネットで好きな作家さんが褒めていたので読んでみました。
面白かった! 
とにかくテンポ良く話が進んで読みやすい。そしてお約束でベタでテンプレな展開が満載で読みながらニヤニヤできるところが素晴らしいです。王道ラブコメの惹句に違わない物語でした。
落ち込んでもすぐに立ち直る主人公のミレーユが可愛くて良いです。
そして兄のフレッドが好きだ……。こういう出来るんだかアホなんだか判断に苦しむキャラは大好きです。
そして、ものすごく鈍いヒロインと少々ヘタレな相手役の今後がかなり楽しみです。

そんなわけで「冒険」を読んだ直後に本屋に行って、既刊を全部買い揃えてしまいました。(早っ)
これから読むのが楽しみです。


身代わり伯爵の冒険 (角川ビーンズ文庫)身代わり伯爵の冒険 (角川ビーンズ文庫)
(2007/02)
清家 未森

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