読書メモ
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作家の死と未完の物語
栗本薫氏が亡くなられて今日で一ヶ月になる。
わたしは氏のファンではないし、実を言えば作品を読んだことすらない。短編の一つすら。
ただ、グインが完結したら手に取ってみようかなぁ、と漠然と考えたことがあるくらいだ。

それでも氏の訃報はわたしに少なからずショックを与えた。
氏の作品をこよなく愛する人の心痛を想ったし、完結しないままに終わる作家の無念さを想った。
長年氏の作品を愛読している友人のブログや、ファンを公言しているブログ・Something Orangeの記事を読めば、わたしの受けたショックなどタカが知れているのだけれども、この先、二度と紡がれることのない物語のことを想うと、ただただ悲しい。
そして腹立たしい。
不謹慎で自分本位なワガママだということを承知で書くなら、未完のまま死ぬな、と叫びたい。

好きな作家の死はファンの胸を抉る。
だけどそれは純粋な悲しみだけではない気がする。少なくともわたしは。

わたしは氷室冴子氏の作品が好きだ。
とくに「銀の海 金の大地」が大好きだ。
だけど去年六月、「銀金」の第二部を読むことは永遠にできなくなった。
氏の訃報にふれて、一番に口をついて出た言葉は「じゃあ銀金はどうなるの!?」だ。不謹慎なことに、作家の死を嘆くより先に、続きが読めない自分を嘆いてしまった訳だ。
要するに、「銀金」が完結していたならば、わたしはそれほど氏の訃報にショックを受けなかっただろう、と。
我ながら薄情すぎる読者だ。それってファンなのか?

未完に終わった今、わたしはグインを読む動機を失ってしまった。もちろん、あれだけ長い、ながい物語なのだから、完結していなくても、読めば何らかのメッセージは受け取れるだろうし、きっと面白く読めるのではないかとも思う。
それでも、明かされないままの謎をインプットするのは気が滅入る。だからこの先わたしが栗本薫を読むことはないだろう。



ワガママな読者は身勝手に思う。
どうか、未完のシリーズがある作家は死なないでください、と。

あと14作で作家を辞める、と公言している森博嗣は、そういう意味ではほんとうに読者思いだ。
できればもっともっと沢山たくさん描いてほしいのですけれども。

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