読書メモ
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「追想五断章」米澤穂信(集英社)
古書店アルバイトの芳光は、ある日、父の書いた小説を探して欲しいという依頼を受ける。報酬に惹かれて始めた短編探しだが、探し当てた短編に触れ、その描かれた事情を知るうちに、芳光は次第に自らの境遇をつよく意識させられることになる。5つのリドル・ストーリーと22年前の事件の関係が明らかになるにつれ、芳光は一つの決断を得る   

米澤穂信らしい小説でした。雰囲気は「ボトルネック」や「さよなら妖精」に近いです。「古典部」や「小市民」シリーズが好きな方にはオススメしませんが、前者が好きな人にはオススメです。わたしはたいへん面白く読みました。

たぶん、わたしが最初に読んだリドル・ストーリーは、北村薫の「朝霧」の中じゃないかと思います。んで、この結末を描かない物語形式は、たいてい、悲劇で終わるように読み取るのが正解っぽく書かれているという印象を持ってしまっているのですが、偏見でしょうか。悲劇じゃないほうが好きだけどなぁ。

しかし米澤氏はほんとうに小説が上手いですね。入れ子になった話が見せる物語の別の側面と、その見せ方がほんとうに上手い。描かれなかった最後の一行をどう捉えるか、それが事件の真相を浮き彫りにするさまが実に見事だと思いました。

これからもこの作家さんの新刊は追いかけていこうと思いました。


追想五断章追想五断章
(2009/08)
米澤 穂信

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