読書メモ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:--| スポンサー広告| トラックバック(-) コメント(-)
「身代わり伯爵の失恋」清家未森(ビーンズ文庫)

「今日はしないって言ったこと。撤回してもいいですか?」
 途端、めそめそした気分は吹き飛んだ。瞬時に涙も止まり、ミレーユは慌てふためいた。
「えっ……!? いや、それはちょっと、困るっていうか……、だ、だめよ!」
「駄目ってことは、嫌ではないってことですよね」
「な……、どういう解釈……っ」
「嫌なんですか?」
 固まるミレーユに、内緒話でもするように声を落として彼は続ける。
「嫌じゃないなら、目を瞑って」


身もだえしたくなるほど王道をいくラブ&ファンタジー第8弾。

今回、かつてないくらいに糖度が高くてどうしようかと思いました。
開き直った殿下の破壊力が凄まじいです。これまでの彼なら、ミレーユに駄目と言われた時点で引き下がっていたでしょう。それなのに上記の会話ですよ!! 
なにこの強引さ。しかもその後さりげな~く目を閉じさせるんですよ。もうこのシーン身もだえしまくりでした。いいぞ、殿下! もっとやってくれ!! でもって殿下がここまでやってんのに、それをかわして逃げきれるミレーユが逆にすごいよ。

全体の4分の1くらいイチャラブパートだったような。甘い。読みながらゴロゴロと悶えたくなるシーンが多くて、たいへん楽しく読みました。
もちろん、シリアスもギャグもバランスよく織り込まれているので、甘すぎないところが好きです。いや、甘々でもオッケーですけどね。

しかし、ミレーユを助けるため、一人飛び出したリヒャルトは格好良いけれども、誰か止めろよ、と思わないでもないです。リヒャルト以外に助けにいける人がいない、そして国としてもミレーユを見捨てるわけにはいかない、という設定付けがちゃんとなされているから、この展開は必然ではあるんですが。
でも、自分が死んだら国の大事にかかわるという自覚が足りないように見えます。支持している貴族や帰還を待ち望む国民、そうして今まで彼をかくまっていたアルテマリス王国にまで失望させてしまうようなことになったらどうするんだ。もう少し慎重に行動してもらいたいものです。
そういうことをすべて投げ出せるほどミレーユが大事だっていう甘々ぶりは、乙女的には萌えるんですが、大人的思考回路で読むと少し引っかかります。まあ、この流れがルドウィックの台詞に現実味を持たせているのですが。

なので、想いを自覚したミレーユが身を引いたのにはすごく納得してしまいました。
ただ、身を引いて国に帰るんじゃなくて、さらに敵の手中へ飛び込んでいくところが、もうぶっ飛んでますけど。本当に、どんだけ行動力があるの。


身代わり伯爵の失恋 (角川ビーンズ文庫)身代わり伯爵の失恋 (角川ビーンズ文庫)
(2009/07/01)
清家 未森

商品詳細を見る
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック

  

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。